イチロー 豪快3番弾 右翼席上段まで運んだ

[ 2012年3月21日 06:00 ]

<マリナーズ・カブス>9回、右前安打に飛び込むマリナーズのイチロー

オープン戦 マリナーズ7―12カブス

(3月19日 ピオリア)
 完璧な3番弾だった。マリナーズのイチローが初回1死一塁、左腕ウッドの内角直球をとらえた。打球は右翼席上段の芝生席まで届く豪快なオープン戦1号となった。

 軸回転で両手を離すことなく、最大限のパワーを伝えた。不振に終わった昨年は同様の打球がファウルになるケースもしばしばだったが、切れずにスタンドへ。「素晴らしいスイングで美しいアーチだった」とクリス・チャンブリス打撃コーチ。復活を予感させるベストパフォーマンスが、08年3月14日のロッキーズ戦以来4年ぶりのオープン戦アーチとなった。

 打率.385と好調。それでも「この時期は分からない」と新打法で試行錯誤を続けているだけに、数字には興味を示さない。22日(同23日)の日本出発までは21日(同22日)のホワイトソックス戦が最後。ここまで9試合31打席と決して多くない中で課題をクリアしてきた。「(日本の開幕戦まで)時間が限られてますからね。十分にはできないし、どうやって不十分にしないかという考え」。残された時間を最大限に生かし、イチローは日本に向かう。

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2012年3月21日のニュース