松坂 フリー打撃登板「アメリカ人らしいリップサービス」

[ 2012年3月17日 10:08 ]

昨年6月の右肘手術後初めてのフリー打撃に登板したレッドソックス・松坂

 レッドソックスの松坂は16日、キャンプ地の米フロリダ州フォートマイヤーズで昨年6月の右肘手術後初めてのフリー打撃に登板した。「ただバッターに投げただけ。練習メニューの一つにすぎない」と振り返ったが、自在に操った変化球が順調さを物語っていた。

 右打ちと左打ちのマイナー選手1人ずつを相手に「(速球は)ウオーミングアップで終わっている」と肘に負担がかかると言われるスライダーをいきなり投げた。両コーナーに散らして28球。変化球で三つの空振りを奪い、バットに当たったのはファウル2球のみという圧巻の投球だった。

 バレンタイン監督は「いきなりスライダーを投げたのには驚いた。チェンジアップがすごかった」と手放しで喜んだ。松坂は「アメリカ人らしいリップサービス」と言いながらも「速球も変化球も、3球に1球はおっと思うボールが出てきた」と手応えを口にした。

 復帰への道を歩みながら取り組んでいる課題が三つほどあるという。「フォーム的なもの。長い間、悪い形で投げてきたさびが自分の中に残っている。そのさびを落とすにはいい時期です」と気を引き締めた。(共同)

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2012年3月17日のニュース