打率、打点の持ってる2冠!根元逆転劇の立役者に

[ 2012年3月17日 06:00 ]

<ロ・神>5回裏2死一、ニ塁から右前に同点タイムリーを放つ根元

オープン戦 ロッテ6-5阪神

(3月16日 QVC)
 今、ロッテで一番「持ってる男」だ。4点差を追いついた8回、なお2死一、三塁のチャンス。根元の打球は力ない一塁へのゴロだったが、これを新井がファンブルした。三塁走者が生還して勝ち越しに成功。打率、打点のオープン戦2冠王は照れ笑いを浮かべた。

 「ラッキーでしたね。チームに点が入るのは良かった。1試合1本と思ってやっているので」。

 7回は自身が凡退して終了。しかし、1―5で迎えた8回に打者一巡の猛攻で再び打席が回ってきた。「(前の打者の)塀内さんが打ちそうだなとネクストで予感がしていた。準備はできていた」。押せ押せムードに乗り、逆転劇の立役者となった。

 5回2死一、二塁では能見から右前へ同点適時打。10試合連続安打とし、9打点で打点も単独トップに躍り出た。一時、7割を超えていた打率はさすがに落ちてきたが、それでも・541。上位候補の伊志嶺、岡田の状態が上向かない中、根元の存在感は際立っている。西村監督は「(8回の)こういう粘りを見せてくれれば勝ちにつながる」とうなずいた。

 プロ6年間で規定打席に到達したことはなく、自己最高打率は110試合に出場した08年の・296。報道陣から打率を告げられた根元は「聞かなかったことにします。(開幕すれば)またゼロに戻るので」。試合後はビデオルームにこもって打撃内容を念入りにチェック。驚異の打率を誇る2番打者が攻撃のリズムを生み出している。

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2012年3月17日のニュース