国吉 6回零封あるぞ開幕!友利コーチ「嗅覚ができてきた」

[ 2012年3月17日 06:00 ]

<D・日>先発で6回無失点の国吉

オープン戦 DeNA3-0日本ハム

(3月16日 横浜)
 「ハマの新エース」としての素質あふれる83球だった。6回3安打無失点。国吉は堂々たるマウンドさばきとは対照的に、試合後は、あどけない表情で自身の投球を振り返った。

 「去年までの6イニングだったらバテてます。まだいけと言われたらいけました。力の入れどころが分かってきた」

 昨年までの全力投球から、力の配分を考えるようになった。3、6回以外は毎回先頭打者を許すも動じない。フルスロットルで投げ込んだ場面はわずか2度。まずは4回2死、中田への3球目に投じた直球が150キロを計測し、最後は137キロフォークで空振り三振。「走者もいなかったし、力で勝負したいと思った」。

 5回には3四球と制球を崩して2死満塁。田中の4球目に150キロ直球を投げ込むと、こちらも134キロフォークを勝負球に選び、遊飛に打ち取った。友利投手コーチは「マックスで投げることと、サイドブレーキを引く嗅覚ができてきた」と成長を称えた。

 2月1日に宜野湾で「開幕投手を狙えるぐらいの気持ちでキャンプに臨んでいます」と声出しした国吉。あれから1カ月半、たくましくなった20歳の右腕は「開幕投手を狙うつもりでやります」と育成出身初の栄誉を見据えた。

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2012年3月17日のニュース