巨人 内部資料流出!桃井球団社長「意図的なものを感じざるを得ない」

[ 2012年3月16日 06:00 ]

巨人の桃井球団社長

 巨人は15日、一部選手の入団時に契約金の「最高標準額」を超えて契約を結んだとする朝日新聞の報道に関し、球団の内部資料が流出していたことを明らかにした。

 桃井恒和球団社長(65)はすでに「警察に相談している」ことも明かした。

 また、選手の実名入りで報道した朝日新聞に対して謝罪文の掲載などを求める抗議書を送付。誠意ある回答がない場合は法的措置をとるとした。昨年には日本シリーズ直前に「清武問題」で世間を騒がせた巨人が、今度は開幕を前に再び衝撃が走った。

 午後6時50分。朝日新聞の報道を受け、都内の球団事務所で取材に応じた巨人・桃井球団社長は「もう10年くらい前の、しかも決してルール違反じゃなかった時代のことをこういうふうに報道されることは、意図的なものを感じざるを得ない」と憤りを隠さなかった。

 93年から大学生と社会人選手に限って入団する球団を選べる逆指名制度が導入された。球団間の争奪戦による契約金の高騰化防止を目的に最高標準額を1億円とすることを12球団で申し合わせた。

 ただ、あくまで12球団による申し合わせで、野球協約には明記されていない。その意味で、巨人側は「ルール違反ではない。税務申告も適正に行っており、違法とみなされる点もない」との主張だ。アマチュア選手への利益供与禁止を12球団で申し合わせた05年の「倫理行動宣言」以降、巨人では最高標準額を超える契約はないという。

 その上で「重要な問題」としたのが、朝日新聞が報道の根拠とした内部資料の存在だった。球団では朝日新聞に取材された際、内部資料の提示を要請したが断られたという。ただ、同社が関係者への取材時に持ち歩いていた事実を突き止めたとし、「内部資料が少なからず流出していたということは、確かだろうという感じは持ちました」とその存在を認めた。

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2012年3月16日のニュース