ヘルマン 1番で2安打!ヘッドスライディングで盗塁成功

[ 2012年3月16日 06:00 ]

<西・ロ>1回無死一塁、ヘッドスライディングで二盗に成功するヘルマン 。野手・根元

オープン戦 西武2-4ロッテ

(3月15日 西武D)
 胸元を見ればチームへの貢献度が分かる。試合後の西武・ヘルマンのユニホームは泥だらけだった。「1番・DH」で先発して2安打1盗塁。持ち味を存分に発揮した。

 初回に振り逃げで出塁すると、続く原の2球目でスタートを切った。勢いよく二塁ベースに頭から飛び込む。「僕のスライディングは99%がヘッドスライディング。野球を始めた時からやっているからね」。失速することのない豪快なヘッドスライディングで、オープン戦8試合で失敗なしの6盗塁目を成功させた。

 2番で起用されたこともあったが、ここ数試合は1番に固定されている。オープン戦8試合で25打数10安打、打率・400は両リーグで4位。出塁率・483と選球眼も優れており、先頭打者の適性は十分だ。マイナー通算503盗塁で成功率は82%。「日本の投手はクイックが速いのは分かっている」と警戒しながらも、自らのタイミングをつかんでいる。野球だけでなく日本の生活にも順応。外国人が苦手な刺し身も好物にし「肉も魚も何でもおいしい。不便なことは何もないし毎日楽しいよ」と異国の地を楽しむ余裕がある。

 昨年まで主に1番を務めた片岡は、昨年10月に左肩脱臼修復の手術を受けて2軍で調整を続けている。「数字の目標はない。チームが勝つために盗塁している」とヘルマン。07年から4年連続盗塁王の穴を埋める可能性を十分に感じさせる。

 【主な助っ人1番】

 ◆与那嶺要 51年シーズン途中にハワイから巨人に入団。千葉茂との1、2番コンビで第2期巨人黄金時代を支えた。米国仕込みの激しいスライディングや巧みなセーフティーバントなどで日本のプロ野球界に新風を吹き込んだ。MVP1回、首位打者3回。

 ◆ロベルト・バルボン 55年キューバから阪急入り。チコの愛称で親しまれ、58年から3年連続盗塁王を獲得。58年にはベストナインにも選ばれた。

 ◆ドン・ビュフォード 73年オリオールズから太平洋に入団。75年には先発1番で107試合に出場。シーズン打率.276、21本塁打、67打点と長打力も兼備したリードオフマンとして活躍した。

 ◆デーブ・ヒルトン 78年パドレスからヤクルトに入団。その年に先発1番でチーム最多の85試合に出場。シーズン通算で打率.317、19本塁打、76打点の好成績を残し、球団史上初の日本一に貢献した。

 ◆マット・マートン ロッキーズから10年阪神入団。1年目から88試合に先発1番で出場。その年にプロ野球新記録となる214安打。昨季もリーグ最多180安打を放ち、外国人きっての安打製造機として認められている。

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