韓国八百長事件 プロ野球選手ら31人を立件

[ 2012年3月14日 13:18 ]

 韓国プロスポーツ界の八百長事件で大邱地検は14日、プロ野球の投手と男女バレーボール選手、ブローカーら計31人が関与していたとの捜査結果を発表し、国民体育振興法違反などの罪で、このうち11人を起訴、16人を在宅起訴にしたと明らかにした。

 残り4人は韓国軍の体育部隊所属のため、同地検から通報を受けた軍検察が起訴した。

 大邱地検によると、事件に関与したプロ選手は既に逮捕されているプロ野球LGの金聖賢投手(23)を含め18人。ブローカーの依頼を受けて野球5試合、バレーボール18試合の計23試合で、故意に四球を与えたり、コートの外にスパイクしたりするなどの行為を行い、1試合当たり150万~500万ウォン(約11万~37万円)を受け取っていた。

 ブローカーは、試合の勝敗を把握することで、スポーツ専門の違法賭博サイトで利益を得て、その一部が選手に渡っていた。経済的に苦しい選手に八百長を持ちかけ、同僚選手も引き込むよう依頼していたという。

 事件は韓国スポーツ界に衝撃を与え、八百長の発覚した選手やコーチを永久追放や出場停止とし、関与したチームをリーグから除名することなどを柱とした総合対策を政府が打ち出した。(共同)

続きを表示

2012年3月14日のニュース