完璧主義者であれ!サイ・ヤング賞腕がダルに哲学披露

[ 2012年3月14日 06:00 ]

控え捕手トレアルバ(左)の肩を叩くレンジャーズのダルビッシュ

 レンジャーズ・ダルビッシュに「サイ・ヤング学」のススメだ。大リーグ屈指の剛腕、ジャイアンツのリンスカムが12日(日本時間13日)、サプライズでのロイヤルズ戦後にメジャーでエースになるための哲学を披露。海を渡ったダルビッシュにエールを送り「メジャーでは限られた選手しかプレーできない。活躍するには完璧主義者であることが大事」と力説した。

 リンスカムは08、09年に2年連続サイ・ヤング賞を受賞。10年は16勝を挙げてチームを世界一に導いた。過去5年間で69勝と安定して活躍する秘けつは、全てに完璧にこだわり続けること。「(ダルビッシュが)最高峰のレベルで上に居続けるためには、向上心、好奇心をなくさないことだ」と金言を贈った。

 13日(同14日)のインディアンス戦に先発するダルビッシュはこの日、キャッチボールなどで調整。コーチを左打者として立たせてチェンジアップを試す場面もあった。球団は13日の次は19日(同20日)のブルワーズ戦に登板すると発表。その後は先発5人を中4日で回す方針で、有力視される4月8日(同9日)のホワイトソックス戦での公式戦デビューへ、調整は順調に進んでいる。

 ▼ティム・リンスカム 08年に18勝5敗、防御率2・62、09年には15勝7敗、防御率2・48で2年連続サイ・ヤング賞に輝く。08~10年には奪三振王。メジャーの投手では小柄(約1メートル80)ながら、ダイナミックなフォームから投げる150キロ台の直球とカーブ、チェンジアップが武器。長髪がトレードマークで女性ファンに絶大な人気を誇る。

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2012年3月14日のニュース