18打席目でOP戦初安打…宮本「ヤマを張ったよ」

[ 2012年3月14日 06:00 ]

<神・ヤ>6回2死二塁、ヤクルトの宮本は左前適時打を放つ(投手・小嶋)

オープン戦 ヤクルト1-0阪神

(3月13日 甲子園)
 6回2死二塁の場面。ヤクルトの宮本が、小嶋の132キロの内角直球を強振した。左前へ、これがオープン戦初安打。そしてこの日の決勝打となった。

 気温5度。寒い甲子園で存在感を示した18年目のベテランは「1本出て良かった。やっぱり結果が出ないよりは出た方が良い。打ち込みはしてきたから」と頬を緩ませた。

 対外試合9試合、通算18打席目でようやく出た1本に「オープン戦ではあまりやらないけど、ちょっとヤマを張ったよ」。バットが出にくい内角の球を、素早い体の回転で詰まりながらもしぶとく運んだ。

 2000安打まであと25本で迎えるシーズン。2月20日の練習試合・オリックス戦(浦添)以来無安打が続いたことで結果を求めた「狙い打ち」。1975本の安打を重ねてきた41歳の技ありの一打は、本調子を取り戻すきっかけとなりそうだ。「本当は毎試合1本出た方が良いと思うけどね」。開幕を前に生みの苦しみも味わった。宮本にとって集大成となるメモリアルシーズンが、いよいよ始まる。

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2012年3月14日のニュース