ドラ1藤岡 開幕ローテ当確!クロスファイアうなった

[ 2012年3月11日 06:00 ]

<楽・ロ>5回を1安打無失点に抑えたロッテ・藤岡

オープン戦 ロッテ1-3楽天

(3月10日 倉敷)
 文句なしの75球だった。ロッテのドラフト1位左腕・藤岡がオープン戦初先発。自己最長5回を投げ、1安打無失点。6三振を奪って楽天打線を抑え込んだ。堂々たる内容で開幕ローテーション入りを確実にした。

 「抑えてやろうと気合が入っていた。しっかり自分の思ったところにいい球を投げられた」。

 思い描いた軌道に、プロ最速146キロの直球が吸い込まれた。4回先頭の牧田から奪った見逃し三振。2ボール2ストライクからの6球目は、右打者の膝元を襲う内角球だった。生命線のクロスファイア。「自分の持ち味を出せたと思うし、気持ち良かった」。強烈なスピンがかかる一球をピンポイントで制球した。

 直球が最速を叩き出せば、変化球の威力も増す。この日、最も遅い球は101キロのカーブ。最大45キロの緩急をつけた。キャンプ中、元西武の工藤公康氏(現野球評論家)と対面して広島・前田健のカーブを研究するよう言われた。小指、親指の順番にリリースする感覚で縦に大きく変化させるイメージ。最速153キロ左腕は「小指から親指」と念じてブルペン、キャッチボールで遅球を磨いた。2月中、110キロ台だったカーブにグッとブレーキがかかった。

 試合後、西村監督は笑みを抑えきれない様子で「そういうこと(先発合格)が言えるんじゃないですか。言うことがない、ナイスピッチング」と称えた。開幕までに2度の先発を予定。投げるたびに「18」の輝きが増してくる。 

続きを表示

2012年3月11日のニュース