川崎2盗塁で開幕メジャー前進 指揮官構想内を示唆

[ 2012年3月10日 06:00 ]

<カブス・マリナーズ>7回、マリナーズ・川崎はこの試合2つ目の盗塁となる三盗を決める

オープン戦 マリナーズ10―3カブス

(3月8日 メサ)
 マリナーズ・川崎の開幕メジャーが現実味を帯びてきた。カブス戦に9番・遊撃で出場。5回に4試合連続安打となる左前適時打を放つと、足でも2盗塁をマークした。

 3回1死一塁から送りバントを失敗し一塁に残った。「ミスを取り返したい気持ちはあるが、感情的にならず、自分のプレーをする」。心は熱く頭は冷静に。次打者・アクリーの2球目にメジャー初盗塁を成功させた。

 「スタートを切らないことには僕の持ち味が出ない。いい結果が出るように練習しているわけだから、勇気を持ってスタートを切るだけ」

 敵失で出塁した7回には1死一、二塁からノーサインで三塁を陥れた(記録は重盗)。3回と7回は一塁で大きなリードを取り、いずれも3度のけん制を誘った。日本で通算267盗塁を記録した観察眼で癖を見抜き、モーションを盗んだ。

 本拠セーフコ・フィールドは本塁打が出にくい球場。昨季30球団最下位だった得点をアップさせるには「足攻」が不可欠となる。エリク・ウェッジ監督も「われわれはいろいろなタイプの選手を必要とし、彼は状況に応じたプレーをしてくれる」と、川崎が構想の中に入っていることを示唆した。

 開幕25人ロースターで内野枠は6となる見込み。既にレギュラー4人は確定しており、川崎は残り2枠を同じ招待選手のロドリゲスらと争う。アスレチックスとの開幕戦(28、29日)で日本に凱旋するためにも、足でアピールする。

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2012年3月10日のニュース