日本人選手では初 ダルが“お宝トレカ”異例独占契約

[ 2012年3月7日 06:00 ]

トップス社が発行する限定25枚のダルビッシュ直筆サイン入りカード

 1億ドル右腕のブランド価値がまた1つ高まった。米老舗トレーディングカード会社のトップスは5日(日本時間6日)、レンジャーズのダルビッシュ有投手(25)とサイン入りカードなどの独占契約を複数年で結んだと発表。大物新人など有望な選手としか交わさない異例の契約で、日本人選手では初めてとなった。7日(同8日)パドレス戦でオープン戦に初登板するダルビッシュはこの日、ブルペンで課題修正に取り組んだ。

 米スポーツ文化に欠かせない存在のトレーディングカード。ここでも期待の大きさが証明された。契約したトップス社マーケティング部のマーク・サピア部長は「ダルビッシュは野球の枠を超えて世界的な存在になる」とコメントした。

 同社との独占契約は米国選手でも異例。09年全米ドラフト全体1番目の166キロ右腕ストラスバーグ、10年の同1番目の外野手ハーパー(ともにナショナルズ)ら、限られたエリートしか手にできていない。地元メディアによれば、契約期間は2年。日本最大手のカード業界関係者は契約額について「相場は数億円単位。年俸以上になるケースもある」と話した。

 最初のバージョンは日米ともに今月9日の発売予定で「当たり」となる直筆サイン入りカードはわずか25枚限定。今回は製作が間に合わず、実物との引換券を封入する。今後は「メモラビリアカード」と呼ばれる使用済みユニホームの切れ端などを特典としたカードも発売。フェイスブックなど同社ソーシャルメディアへの露出、パッケージの表紙など「顔」としても起用する方針だ。担当者は「本人もレンジャーズのユニホームを着たカードを楽しみにしている」と明かした。

 オープン戦初登板まであと2日。全米の大きな期待を背に「プレミア右腕」が対外試合デビューを果たす。

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2012年3月7日のニュース