中畑監督「そういうのが大嫌い」…日本一相手に名前負け

[ 2012年3月6日 06:00 ]

<ソ・D>ソフトバンクに完敗し頭をかくDeNA・中畑監督

オープン戦 DeNA0-3ソフトバンク

(3月5日 ヤフーD)
 散発3安打でオープン戦初黒星。キャンプからの対外試合10試合目で初の零敗を喫した。DeNAの中畑監督は試合後の緊急ミーティングでナインを叱咤(しった)。報道陣の前に姿を見せると強い口調で言った。

 「手も足も出ませんでした。昨年日本一のチームに試合前から圧倒されたまま、ギブアップしているムード。これが去年までもあったのかもしれないけど、そういうのが大嫌い。一蹴したいし、はっきり言わせてもらった」

 5回まで無安打。6回以降、走者は出しても乗り切れない。三塁も踏めずに完敗。「0―3だけど0―10で負けた感じ。こういう負け方は、負け癖がつくきっかけになる」と眉間にしわを寄せた。

 沈滞ムードは消極的なプレーにつながる。6回、先頭・荒波が一塁前にバント安打。続く俊足の啓二朗にもバントのサインを出した。ベンチの狙いは、一気に3点差を追いつくため守備に難がある一塁・カブレラの前に転がすバント安打で走者をためること。だが、1ボール1ストライクからの3球目、外角スライダーを啓二朗は「点差は頭に入ってはいたが、一塁線に転がすとファウルになる可能性が高い。まず1点返そうと確実にいった」と三塁線に転がした。意思の疎通をも欠いてしまったのだ。

 97年以来のオープン戦開幕4連勝を逃し、現状の力を再認識。中畑監督は「もっと食らいついて得点しないと。本番ではもっといい投手とも対戦するし、よほど工夫しないと勝負にならない。この負けを貴重な経験にしたい。一つ一つ現実を捉えながら財産にしていきたい」と、前を向いた。まだまだ、チームの浮上に向けてやるべきことは多い。

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2012年3月6日のニュース