藤岡、自信の5K!及第点デビューでローテ前進!

[ 2012年2月29日 06:00 ]

練習試合<西・ロ>西武相手に4回1失点で対外試合デビューしたロッテ・藤岡

練習試合 ロッテ2-3西武

(2月28日 春野)
 ロッテの即戦力左腕が、輝きの中に課題も残した。ドラフト1位・藤岡(東洋大)が、曇天の肌寒いマウンドで対外試合デビューを飾った。先発で4回4安打1失点。「60点ぐらい。失策もあったし甘いところは打たれた。もっとしっかりやらないと」と振り返った。

 4回先頭の中村に四球。続く栗山の打球を一塁へ悪送球して、代走・鬼崎に生還を許した。なお1死一、二塁のピンチ。ここで東都大学野球で通算27勝を挙げた左腕のギアが、ようやくトップに入った。炭谷をスライダー、熊代を低めの直球で連続三振。表情を少し緩めてマウンドを降りた。

 沖縄・石垣島キャンプでは同い年の唐川と食事に出かけ、ブルペンでは成瀬に学んだ。「ラスト1球」を見事に1球で決めるエース左腕を横目に何度も投げ直し、集中力と直球を磨いた。キャンプ中には腰の張りも訴えたが、この日は最速145キロを計測し「直球は今までで一番良かった」。5奪三振と大器の片りんをうかがわせた。

 2回、米野の3球目にはプロ入り後、初めて打者を相手にフォークも投じた。同一リーグの西武に対しても持ち球を全て試し、自身の調整を優先した。西村監督は「最初にしてはまずまずだった。先発として期待してるわけだから、投げるたびに成長してほしい」と及第点。開幕ローテーション入りは近づいたが、まだその能力の一端を見せたに過ぎない。

 ▼西武・栗山(2回に見逃し三振)最後にあそこに投げ込めるのは、さすが即戦力といえる投手。球に切れがあるし、コントロールもいい。

 ▼西武・中島(2打数1安打)僕の打席では直球ばかりだったけど、切れのいい球がきていたと思います。

 ◆藤岡 貴裕(ふじおか・たかひろ)1989年(平元)7月17日、群馬県生まれの22歳。野手として野球を始め、桐生一で投手転向。2年夏、3年春と2季連続甲子園出場。東洋大では3年春に6勝でMVP。3年春、4年春秋と最優秀投手&ベストナイン。リーグ通算は49試合で27勝9敗、防御率1.31。11年ドラフト1位でロッテ入団。同年11月11日午前11時11分11秒に契約を結んだ。1メートル83、85キロ。左投げ左打ち。

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