中田6打席連続安打も好機に三振、敗戦「悔しかった」

[ 2012年2月28日 06:00 ]

<日本ハム・韓国サムスン>5回無死、左前打を放つ中田

練習試合 日本ハム4-5韓国サムスン

(2月27日 名護)
 中田の怒りに4番の光が見えた。日本ハムのキャンプ最後の実戦となった練習試合。中田が猛打賞で締め、開幕4番を確定的にした。

 「自分の間合いでしっかり振れている。いい感じ。崩された中でも自分のスイングができている」。変化球に泳がされながらも下半身で粘り、初回から3打席連続安打。25日の楽天戦(名護)から6打席連続安打とした。確実性を求めて昨秋から取り組む「がに股すり足打法」。手応えは十分で「自分がどれだけレベルアップしてるかシーズンが楽しみ」と話した。

 4番に固定して実戦フル出場させてきた栗山監督は「イメージ通り。これが中田翔」。そんな指揮官が喜んだのは1点を追う7回の三振だ。今キャンプ初めて送りバントのサインを出し、走者を進めた1死二塁で中田は空振り三振。ベンチに戻り、手袋を叩きつけて怒る姿に「自分が打てなくて負けたと悔しがる。それが4番。怒り方がうれしかった」と評価した。中田も「オープン戦でも真剣勝負の場。監督から“頼むぞ”と声を掛けられて打てず、凄く悔しかった」。チームを背負う4番としての覚悟がそこにのぞいていた。

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2012年2月28日のニュース