城島2356日ぶり一塁で出場 復活へ“がむしゃら”

[ 2012年2月20日 06:00 ]

<巨・神>3回無死、一塁手で出場した城島はけん制球を受ける(一塁走者・藤村)

オープン戦 阪神0-1巨人

(2月19日 沖縄セルラー)
 必死さが伝わってくるプレーだった。昨年6月5日のオリックス戦(甲子園)以来259日ぶりの実戦となった阪神・城島は一塁手として先発出場した。3回に1点を先制され、なおも2死一塁の場面だ。阿部のゴロを両膝を付くようにして捕球。捕手がショートバウンドを止めるような丁寧な打球処理だった。その直前には長野のファウルフライを30メートル近く全力疾走で追う姿も見せた。

 「ゲームに出るからには当たり前。(阿部の打球は)後ろにそらしたくなければああなる。ファーストは前にはじけばいいですからね」。

 昨年は右肘と左膝の故障で戦列を離れ、8月に膝の手術を受けた。捕手ではなく、より負担の少ない一塁手として開幕スタメンを目指す今季。一塁で先発するのは、ソフトバンク時代の05年9月7日オリックス戦(大阪ドーム)以来、実に2356日ぶりのことだ。

 「ゴロやフライや走者がいる時の動きも慣れていかないと。(邪飛を追うのも)当たり前のようにできるようにしたい」と新しいポジションにも意欲的。打っても2回こそ19歳の宮国に対して「完全アウェーだった。沖縄の人の期待を感じた。空気を読まなくてもいいのに、読んでしまいました」と空振り三振を喫したが、5回にはきっちり中前打を放った。

 「今までのオープン戦と全然違う。36歳になるシーズンですけど、18歳でプロに入った時のような気持ちでやっている」。一塁の定位置確保にはブラゼルという強力なライバルがいる。プロ14年目。新たな挑戦に城島は燃えている。

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