遠くの空見てからエイッ!ロマンチック投法?で2回4K

[ 2012年2月20日 06:00 ]

<ヤクルト韓国・LG>集中力を高めるため遠方を見つめながら投球フォームに入るヤクルト先発・ロマン

練習試合 ヤクルト8-3韓国LG

(2月19日 浦添)
 ああロマン。そんなに遠く、どこを見つめているの?実戦初先発のヤクルトの新外国人ロマンが、名付けて「ロマンチック投法」で2回を無安打無失点4奪三振の快投を見せた。「緊張したけど、積極的に投げられたかな」。最速は147キロ。156キロ右腕の片りんを示すと、ナックルボールも披露し、韓国LG打線を手玉に取った。

 走者なしでもセットポジションで投げる。その動作が独特だ。セットに入ると同時に、三塁後方の空を見つめる。約2秒。そしてクイっと首を捕手の方向へ。「遠くの何かを見てから本塁を見ると、捕手が大きく見えるのさ」。メッツのマイナー時代からのルーティン。マウンド上では必ず標的を探す。この日は三塁側席最上段にゆらめく旗を見ていたそうだが、その姿はまるで憧れのヒロインに思いをはせるロマンチックな少年のようだ。女房役を務めた1メートル72と小柄な新田も「そうなんですか。大きく見えるなら、ロマンの時にマスクをかぶりたいですね」と声を弾ませた。

 林昌勇、バーネット、バレンティン、同じく新加入のミレッジと4人の外国人枠を争っているが、小川監督は「巨人戦の先発もあると書いておいてよ」と、3月30日からの巨人との開幕3連戦での大抜てきの可能性も示唆した。

 「自分は一生懸命やるだけ」とロマン。メジャー経験はないが、台湾プロ野球で2年連続奪三振王に輝いた男は、遠くを見つめながら開幕に向け集中力を高めていく。

続きを表示

この記事のフォト

2012年2月20日のニュース