星野監督、中畑DeNAを一刀両断「相手にならん!」

[ 2012年2月18日 06:00 ]

練習中、けん制球を投げる真似をする星野監督

 上からセンさん、キヨシを叩きのめすぜ!楽天の星野仙一監督(65)が17日、18日に行われる今季初の対外試合、中畑清監督(58)率いるDeNA戦(宜野湾)を前に4年連続最下位の相手を一刀両断。ベストオーダーを組み、新生球団を完膚なきまでに叩きのめすつもりだ。球界に話題を振りまく敵将に対し、先輩監督としてプロの厳しさを徹底的に叩き込む。

 上からマリコもびっくり!?のチョー上から目線だった。きょう18日の中畑監督との初対戦。星野監督は「あしたは寒いらしいな。でも熱い監督のところに行くからな」と笑顔を浮かべた。ところが、次の瞬間に表情を一変させて声を荒らげた。

 「相手にならん!」。予想外の発言。口をポカンと開けた報道陣に、指揮官はさらに言葉を浴びせた。「あしたは主力を出さん。2軍のメンバーでやる。ピッチャーは3軍やな。練習試合の初戦でうちがベストメンバーを出すわけないやないか!」。どこまでも見下ろす発言だ。新人監督と同じ土俵には上がらない。先輩監督のプライドがそう言わせたのだろう。

 それもそのはず。自身は中日、阪神監督で3度のリーグ優勝を誇り、残り15勝で通算1000勝に到達する。一方の中畑監督はもちろん0勝。現役時代についても「清はいい選手やった」と言いつつ、対戦した印象は「何も覚えとらんわ。清ぐらいで何で覚えてないとあかんのや!」。ONと死闘を繰り広げた中日のエースの誇り。実際に対戦成績は打率・243に抑え込んでいる。

 実際は、球界の後輩として中畑監督を可愛がってきた。昨年12月、DeNA監督就任直後にも連絡をもらった。しかし、同じ立場になった以上は練習試合であっても負けられない。実際に戦うメンバーは2軍でも3軍でもなし。3番・松井稼、4番・テレーロ、5番・岩村の主軸を中心としたベストオーダー。先発も先発4番手として期待する井坂だ。大久保打撃コーチも相手先発ブランドンを分析。昨年の映像までチェックし、右、左打者への配球傾向を細かく調べた。まさに全力で叩きつぶすつもりでいる。

 昨年、親会社の楽天はDeNAの球界参入に最後まで反対姿勢を取った。しかし参入が決まるや、星野監督は「しっかりと話し合ったんだからノーサイド」と、グラウンドに「遺恨」を持ち込まない姿勢を示した。しかし新生球団の「引き立て役」に回るつもりはない。「監督同士が戦うわけじゃない。やるのは選手同士や!」。闘将はそう言って楽天ナインの奮起を促した。IT球団同士の新しい戦いが始まる。

 ▼楽天・井坂(星野監督の相手にならん発言に)凄くプレッシャーを感じます。結果と内容、両方とも出したい。

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2012年2月18日のニュース