マー君、あれれ?不満の実戦初登板「採点不能」

[ 2012年2月14日 06:00 ]

紅白戦の初回、先頭の阿部に右前打を打たれる田中

 不満が残る投球だった。楽天・田中が紅白戦で実戦初登板。初回はいきなり阿部、銀次に連打を許し、2死一、三塁から伊志嶺の左前打で先制点を与えた。変化球を交え41球。最速は146キロをマークしたが、2イニングをルーキー三好の安打を含めた4安打1失点で降板した。

 「(自己採点は)何点でしょうかねえ。得点不能じゃないですか。出来自体が良くなかったので参考にならない」。1月に合同自主トレを行ったダルビッシュ(レンジャーズ)から軸足の使い方を伝授され、キャンプ序盤にかけて練習してきたが封印。現在は昨季までのフォームで再び調整を進めている段階だ。

 「まだ直球のリリースポイントが決まっていない。投げ込んで覚えていくしかない。田中は今、捕手まで届けばいいよ」と星野監督。既に開幕投手に指名している右腕には全幅の信頼を寄せている。田中も「駄目なところは分かっている。日にちを使って修正したい」と冷静に話した。

 ◆田中の紅白戦初登板
 ☆07年 2月15日にプロ初の実戦登板。初回に高須&ウィットに2被弾。いきなりのプロの洗礼も「気にしてない」と平然。2回は3者凡退に抑え2イニングを3安打2失点。最速148キロ。
 ☆08年 2月11日にルーキー長谷部と先発対決。初回に先頭・渡辺直の左前打など無死一、二塁のピンチを招くも後続を凡退。2回を1安打無失点と先輩の貫禄を見せた。
 ☆09年 2月12日、岩隈とともに先発登板。WBC日本代表・山田投手コーチが視察する中、2回を1安打無失点。同年から導入された「15秒ルール」の微妙な判定に首をかしげる場面もあった。
 ☆10年 2月17日に紅組の先発で登板。1イニング15球制限の特別ルールの中、持ち球全てをテスト。2回を23球、1安打無失点に抑え「順調にきている」。
 ☆11年 2月15日に約6カ月ぶりの実戦登板。松井稼の日本球界復帰後初打席で中前打を許した。3回を6安打3失点も、新フォームの調整に重点を置き「まずまず良かった」と納得。

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2012年2月14日のニュース