斎藤 新フォームは「球に力乗る」手応えのオール直球!

[ 2012年2月2日 06:00 ]

日本ハム・斎藤の今年のフォームはフィニッシュ時に右足が昨年より前に出る

 斎藤は進化する。キャンプ初日。2年目を迎えた新たな日本ハム・斎藤がブルペンにいた。ブルペンに心地よく響くミット音。大社啓二オーナーや山田正雄GM、栗山監督も見守る中での31球。全て直球を投げ込むと、満足感を漂わせながら気持ちよさそうに汗を拭った。

 「昨年後半から直球が良かったので、“今年1年この直球でいくんだ”という自分の気持ちを強く感じさせていこうと思った。フォームを少し変えて、球が変わってきた。自分の指先から捕手まで(一直線)のラインが見えた」

 進化が如実に表れたのが投球フォーム。フィニッシュ時の軸足(右足)の位置が打者方向へ大きく踏み出され、体がやや一塁方向へ倒れるようになった。

 昨季はステップした左足が突っ張って体重が乗り切らないから、軸足も後ろに残っていた。そのため、直球がシュート回転したり、ナチュラルに沈んだり、自分の思う軌道が描けなかった。

 今年は違う。打者へ向かっていくように体重移動し、球の切れも威力も明らかに増した。斎藤自身も「そう、右足。あれが良かったんです。球に力が乗る」。モーションに入る際のグラブの位置もやや上げる微調整もした斎藤に、昨年の名護キャンプ初日は解説者として取材に訪れた栗山監督も「求めているものは高いけど、去年の初日よりずっといいね」と目を細めた。

続きを表示

2012年2月2日のニュース