甘くないのは承知の上…復帰の憲伸 開幕投手に名乗り

[ 2012年2月1日 06:00 ]

慣れ親しんだ背番号「11」に決まった中日・川上

 ブレーブスからFAとなり、4年ぶりに中日に復帰した川上憲伸投手(36)が31日、沖縄県恩納村のチーム宿舎で記者会見し、開幕投手に名乗りを上げた。

 「そんなに甘いもんじゃないけど、“僕は(開幕投手を)遠慮します”とは言わない。候補に選ばれるくらいの頑張りをキャンプ、オープン戦でアピールしたい」

 開幕投手の本命は昨季最多勝と最優秀防御率のタイトルを獲得した吉見。さらに高木監督は46歳の山本昌も候補として挙げている。だが、過去6度務めた右腕は、完全復活の証として08年以来の開幕投手を見据えた。

 この日、球団と正式に年俸3000万円プラス出来高払いの1年契約を結んだ。背番号は前回在籍時と同じ11。昨季は右肩痛でメジャー登板機会がなく、一時は手術も考えた元エースは新しいユニホームに袖を通すと「元チームメートの先輩、後輩から連絡をもらっていた。離れていた感じがしない」と古巣への特別な思いも口にした。

 ただ、04年に沢村賞を獲得した右腕も、今キャンプではプライドや過去の栄光を捨てての競争が待つことは自身が一番よく分かっている。「新人のような気持ちで頑張りたい。そして監督のイメージに合う働きをしたい。頑張るしかない。また違った形の川上憲伸を見せたい」。元エースは新エースとなる覚悟を口にした。

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2012年2月1日のニュース