楽天ドラ2・釜田“バイブル”持参で岩隈流学ぶ

[ 2012年1月29日 06:00 ]

 楽天・ドラフト2位の釜田佳直投手(18=金沢)が新人合同自主トレ最終日の28日、ポスト岩隈への意気込みを明かした。

 高卒新人ながら背番号21を継承した右腕は、2月の沖縄・久米島キャンプに岩隈が2010年3月に出版した著書「投球革命」を持ち込むと話した。数日前、仙台市内の書店で、目に留まったのが今季からマリナーズに移籍する大先輩の著書。購入を即決した。合同自主トレも無事乗り切ったルーキーは「岩隈さんの本はキャンプで読もうと思って買いました。まだ我慢して読んでいません」と笑顔で話した。

 じっくり育成する方針からキャンプは2軍スタートも、MAX153キロの直球と多彩な変化球を操る好素材だ。今月11日には犬鷲寮で憧れの岩隈と偶然会い、プロの心構えなども伝授された。将来のエース候補でもある18歳は「岩隈さんは凄い投手。自分も頑張りたい」と意気込みを語った。

 今回の自主トレ中にブルペン入りはなかったが「キャンプで入れればいい。肩の状態も6、7割まできているので調子を上げて実戦で投げたい」と冷静に先を見据える。紅白戦やオープン戦で結果を残せば、開幕1軍のチャンスも十分。高卒No・1右腕は岩隈のような大投手を目指し、階段を一歩ずつ上がる。

 ◆釜田 佳直(かまた・よしなお)1993年(平5)10月26日、石川県生まれの18歳。金沢高では2年秋の神宮大会に出場。3年センバツは1回戦で加古川北に敗退。夏の甲子園は1回戦の伊勢工戦で10奪三振完封。2回戦でも歳内(阪神)擁する聖光学院に4―2で勝ち10三振を奪ったが、3回戦で習志野に敗れた。趣味は読書、好きな食べ物は焼き肉。1メートル77、77キロ、右投げ右打ち。

続きを表示

2012年1月29日のニュース