石井 引退後は吉本就職!?“お笑い”じゃなく本気です

[ 2012年1月25日 06:00 ]

自主トレのフットサルで勝利し、万歳をして喜ぶ西武・石井

 引退後は吉本興業の正社員!?西武・石井一久投手(38)が24日、都内のフットサル場で自主トレを行い、将来の目標にロサンゼルス在住の「正社員」を掲げた。笑いを誘った冗談も今季に懸ける強い意気込みの裏返し。わずか6勝に終わった昨季からの巻き返しを図る日米通算21年目のシーズン。プロ野球人生を懸けてマウンドに立つ。

 もう不安定なプロ野球生活にうんざりしたのか。自主トレを終えた石井は神妙な顔で口を開いた。今季の目標を問われると「そろそろ正社員になりたいです。守られた中で働きたいじゃないですか。中途採用を見つけたいと思います」と報道陣の爆笑を誘った。

 妄想はさらに膨らむ。仕事に求める条件は2つ。「ロサンゼルスで働くこと」と「最低5年間は安心して働けること」だ。「お金は問題ではない。ロスで、働く人をサポートする人をサポートしたいですね。なるべく(就職活動で)動き回りたくないので、まずは吉本興業の中途採用を目指してみます」と、就職先の候補には自らのマネジメント会社を挙げた。

 ドジャース時代の02年から3年間、ロサンゼルスで生活。現地の事情は熟知している。吉本興業は斎藤(ダイヤモンドバックス)、黒田(ヤンキース)、青木(ブルワーズ)、福留(FA)らのメジャーリーガーと契約しており、サポート役に石井はうってつけだ。

 結果が出なければ職を失うプロ野球。ここ2年は単年契約を結んでいる石井も、その厳しさを十分に理解している。正社員志望の発言は、今季がプロ野球選手として勝負の年と自覚しているからこそ。昨季はわずか6勝に終わり「球と結果が違った」。先発ローテーションを確約されていない今季に「自分がまだできるかどうか答えを出したい」と進退を懸ける。

 年明けは岸や菊池らとハワイで合同自主トレを行い、戦える体をつくってきた。日焼けした顔を引き締め「野球は単年。責任感を持ってやりたい。長くやればいいという問題ではないので、見極めが大事」と締めた石井。シーズン中は正社員への思いを封印する。

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2012年1月25日のニュース