ダル 入団会見で自然体貫く…強烈な印象残す

[ 2012年1月21日 17:00 ]

大勢の報道陣を集めて行われたダルビッシュのレンジャーズ入団記者会見=20日、米テキサス州アーリントンのレンジャーズ・ボールパーク

 米大リーグ、レンジャーズへの移籍が決まったダルビッシュ有投手(25)は20日、テキサス州アーリントンで行われた入団記者会見で、日米の約200人の報道陣を前にしても、無愛想と受け取られるぐらい自然体に振る舞う姿が強烈な印象を残した。

 日本から来た未知の右腕に対して米メディアからは次々と試すような質問が飛んだ。テキサス州の暑さや、乾燥しているためにボールが飛びやすいとされていることへの対策などを聞かれたが「不安はない」「なってみて考える」など表情一つ変えずに切り返した。

 2000年オフのマリナーズの入団会見。いつもは冷静なイチローがユニホームに袖を通した時には、体をくるりと回転させておどけてみせた。

 巨人からフリーエージェント(FA)で海を渡った松井、西武からレッドソックスに入札制度で移籍した松坂ら多くの日本選手にとって、メジャーは憧れの舞台だった。

 だが、ダルビッシュにとっては少し違うのかもしれない。会見で対戦したい打者を聞かれても「よく知らないので思い浮かばない」と素っ気ない。大リーグについて「興味がない」と公言していた時期もある。

 特別ゲストとして会見を見守ったレンジャーズの主力打者、ハミルトンは「彼は能力や成し遂げてきたことに自信を持っている」と感心したように話した。一段一段、成長してきた先に自然とメジャーがあった。ダルビッシュにとっては憧れでも挑戦する場所でもないのかもしれない。(共同)

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