長谷川滋利氏 ダルを分析 メジャー投手全体で5位に相当 ポイントは忍耐

[ 2012年1月20日 10:04 ]

ダルビッシュ、レンジャーズ決定

 レンジャーズがダルビッシュに投資した金額は入札額を含めて1億1630万ドル(約89億5510万円)に上る。6年契約を年平均にすると、約1938万ドル(約14億9230万円)。これは昨季のメジャーの投手では全体5位に相当する。つまり、レ軍はエースとしての働きを求めている。

 球威、変化球の切れ、制球力のどれを取っても、実力的には十分通用する。メジャーの公式球はシーム(ヤマ)が高いので、特に縦に落ちる球は有効。逆に横に曲がる球は微妙なアジャストが必要だが、ダルビッシュは器用なので問題ないだろう。気候面でも西海岸ほど乾燥していない。ボールもそれほど滑らないので、多彩な変化球は生きるはずだ。

 数字的には、200イニングを目指してほしい。メジャーでは先発に求められるのは勝ち星よりも投球回数。そのためにはまずは7回をしっかり投げること。レンジャーズ・ボールパークは打者有利の球場で、投手にとって夏場の暑さと湿気は体力も消耗する。その意味では忍耐力が一番のポイント。無失点で抑えることは考えずに7回を3、4点なら十分。そうすればおのずと勝ち星はついてくる。1年目から15ぐらい勝てるのではないか。(スポニチ本紙評論家)

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2012年1月20日のニュース