栗山監督、ダル穴埋めに「めちゃくちゃなオファー」

[ 2012年1月20日 06:00 ]

ダルビッシュの交渉合意で会見した日本ハム・栗山監督(右)と津田球団社長

ダルビッシュ、レンジャーズ決定

 日本ハムの栗山英樹監督(50)が19日、表敬訪問した北海道庁で報道陣に対応し、レンジャーズに移籍するダルビッシュに「世界を牛耳る姿が見たい」とエールを送った。

 「個人的にはもっと金が取れる投手だと思っている。米国での実績が違うけど、(ジャイアンツの)リンスカムと同じようなものを持っている」と実力は今季1700万ドル(約13億円)以上の契約が確実なサイ・ヤング賞右腕と同等と強調。「レンジャーズの打撃陣を考えれば18~20勝。それ以上もある」と太鼓判を押した。

 絶対エースの穴埋めは急務だ。「僕はめちゃくちゃなオファーをしていますよ。可能性のあるものは(全て)調べている」とFAの海外大物も視野に入れ、球団に投手補強を申し入れていることを明かした。球団は約40億円の入札金を手にしたが、津田敏一球団社長はその使い道について「まだ決めていないし、まだ発表する段階ではない。球団発展への有効活用を基本に最大限生かすべく、幅広く検討してまいります」と明言は避けた。

 もちろん指揮官も補強に頼るだけではない。「こんなチャンスはないのだから、若手にはしっかりつかんでほしい。シビアな椅子取りになる」と現有戦力の底上げも進める方針だ。覚悟はしていたエースの流出。この逆境に「どんな投手が出てきてくれるのか楽しみ」と指揮官はしっかり前を見据えた。

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2012年1月20日のニュース