由規「そこが一番」の日本人最速更新と初の開幕狙う

[ 2012年1月7日 06:00 ]

仙台市内で弟の貴規(下)とともに笑顔で自主トレを行う由規

 ヤクルト・由規が仙台市内で自主トレを公開。5年目の始動もやはりここを選んだ。今季目標は自身が持つ161キロの日本人最高球速更新と初の開幕投手だ。

 「見ている人にはそこ(球速)が一番。僕のバロメーターでもある。162キロ?ふふっ、大胆にですよね。(開幕投手も)意識したい。キャンプでは実戦で小川監督にアピールする」

 昨季はシーズン終盤に右肩痛を発症。7勝(6敗)と不本意だったからこそ、東日本大震災からたくましく復興しようとする地で、あえて声を大にした。「故障していろいろ考えました。かえって下半身も強化し、右肩の筋肉も力強さが付いた気がする」。はい上がった姿を、復興を目指す人々に重ねてもらいたい。2月のキャンプインから全力投球するため、10日からのサイパン自主トレで体をつくり上げる。

 年末には震災で亡くなった仙台育英の1学年先輩で、バッテリーを組んでいた斎藤泉さん(享年22)の自宅で仏壇に手を合わせた。「目標は常に高いところに置きたい」。由規が背負うものは、年を越えても変わらない。

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2012年1月7日のニュース