智弁学園・青山 スカウトも悩む?投打にセンス光る逸材

[ 2012年1月2日 12:00 ]

智弁学園の青山大紀

2012年ドラフト候補

 投打にプロが熱視線を送る。智弁学園・青山は本職の投手としてだけでなく、打者としても各球団スカウトから高評価を受けるセンスの塊だ。

 「今は投手に重点を置きたい」と話す右腕は、“最大の武器”に磨きを掛ける。今夏甲子園ではエースとして初戦から2試合連続完投。8強入りに貢献したが、課題が残った。「真っすぐで勝負できず変化球でかわす投球になってしまった」。直球は最速148キロを計時するが、「140キロの球ではないです」と言い切り、「下半身を鍛えて、球質を良くしたい」と課題を掲げる。

 投打にさらなる進化を図るため、現在73キロ前後の体重も80キロまで増量する計画だ。そのため「あまり好きではない」と話すウエートトレーニングにも積極的に取り組んでいる。食事面でも朝食からお茶わん3杯の白米をたいらげ、パワーアップを図る。

 走っても50メートル走6秒0の俊足を誇る。小坂監督が「打者に専念すればもっと打つでしょうし、走塁もうまい」と話すように、日本ハム・糸井をほうふつとさせる“野球の申し子”。将来、投打いずれの道を選んでも、一流になれる素材だ。

 ◆青山 大紀(あおやま・だいき)1994年(平6)11月28日、大阪市出身。巽東小3年から「若江ジャイアンツ」で野球を始め、小4冬から「八尾フレンド」。藤井寺中では「葛城JFKボ-イズ」に所属して3年夏にはエ-スとして全国制覇。智弁学園では1年春から背番号18でベンチ入り。50メートル走6秒0、遠投100メートル。最速148キロ。1メートル82、73キロ。右投げ左打ち。

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2012年1月2日のニュース