不惑の主将がXデー予告!稲葉、GW2000安打達成

[ 2012年1月1日 06:00 ]

ボールで作った「2000」の数字を前に、ゴールデンウィーク中の記録達成を誓う稲葉

 残り34本に迫った通算2000安打。日本ハム・稲葉が「初夢」とばかりに自らXデーを予告した。「5月のゴールデンウイークぐらいに打てたら」――。黄金週間に快挙を。同月4~6日は札幌ドームでのオリックス戦。昨年は東日本大震災があり自粛された本拠地の「稲葉ジャンプ」を追い風に、節目の数字をクリアする。

 「早めに達成したい。残り数本になると連日、注目されるだろうけど、早く打ってチームに目を向けてほしい」。レンジャーズが独占交渉権を獲得したダルビッシュが抜ければ、戦力的には計り知れないマイナス。そんな大きな穴を全員で埋めるためにも、開幕ダッシュは不可欠だ。

 個人記録で騒いでほしくないのが本音だが、稲葉のバットが元気ならチームも間違いなく活気づく。「優勝するためにはどうしたらいいか。その場その場で与えられたポジションで結果を残すしかない」。主将として迎える4年目のシーズン。栗山新監督のもと、6年ぶりの日本一へ熱い思いを全身にたぎらせている。

 大震災から約9カ月半。野球に没頭できる環境にあらためて感謝している。「普通に生活できることを当たり前と思ってはいけない。死に物狂いでやらないと」。昨年7月24日の球宴第3戦(Kスタ宮城)で獲得したMVPの賞金300万円は、全て宮城県庁に寄付した。オフも北海道内を回り、ファンの熱い声援にその気持ちを熱くした。

 「3割を打ちたい。去年以上は絶対打たないとね」。あす2日からは、イチロー(マリナーズ)も通った愛知県内のバッティングセンターでさっそく始動する。まずは黄金週間に2000安打。今年8月に不惑の40歳となる主将が、節目のシーズンを駆け抜ける。

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2012年1月1日のニュース