松井“日本はないよ”控えでもメジャーのオファー待つ

[ 2011年12月29日 06:00 ]

米・ニューヨークからのJAL便で帰国した松井

 アスレチックスからフリーエージェント(FA)となった松井秀喜外野手(37)が、来季について、レギュラーが保証されない場合でもメジャーでプレーする意思を明らかにした。28日に、成田空港着の日航機で帰国。大リーグ移籍後初めて来季の所属先が決まらない中での帰国にも、不退転の決意を口にした。

 「ユニホームを着たらいつも競争ですからね。(定位置が約束されない)その状況になったらね、レギュラーになれるように頑張るだけ。それは今までと変わりない」

 今季は年間通して自己最低の打率・251、12本塁打、72打点。レイズやオリオールズ、ドジャースなど数球団が獲得に興味を示してはいるが、現時点で正式なオファーは届いていない。来季で38歳。正DH(指名打者)としてオファーが届く保証はなく、それは松井自身が誰より理解している。だからこそ、「そんなに高い望みがあるわけではないし、話をいただいて聞くだけ。もちろんフラットな気持ちで」と話した。

 定位置や待遇面だけを考えれば、日本球界復帰の選択肢は当然出てくる。現に昨オフから阪神など数球団が水面下で調査している。ただ松井は「何回も言っているけど(日本は)ないよ」と、米国で現役生活を全うする考えでいる。巨人からFA宣言し、メジャー挑戦を表明した02年11月1日。「決断した以上は命を懸けて頑張りたい」と語った心はいまだに変わることはない。

 マイナー契約の可能性については「まだそこまで考えていない」と否定した松井。節目のプロ20年目に向けて、「しっかり準備しながらチームが決まるのを待つだけ」と、静かにオファーを待つ。

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2011年12月29日のニュース