斎藤VSマー君再び…斎藤3・11楽天戦先発へ

[ 2011年12月28日 06:00 ]

今年9月10日に投げ合った斎藤(手前)と田中

 日本ハム・栗山英樹監督(50)が27日、東日本大震災からちょうど1年となる来年3月11日の楽天とのオープン戦(倉敷)で、斎藤佑樹投手(23)を先発させるプランを明かした。日本野球界にとっても「重要な日」と位置づけ、将来のエース候補である右腕に大役を任せたい考えだ。楽天は田中将大投手(23)が登板する可能性もあり、そうなれば今年9月10日以来となるプロ2度目の直接対決が実現する。

 被災地に勇気を届けたい。そして未来への希望を共有したい。そのために何ができるか。栗山監督は言葉に力を込めた。

 「3・11は野球界にとって、非常に大切な日。われわれも(それに向かって)いろいろと準備をしないといけない。(斎藤には)故障がない限り、登板の準備をさせるつもりでいる」。東日本大震災からちょうど1年がたつ、来年3月11日の楽天戦。その大事な試合の先発を、2年目右腕に託したい考えだ。

 3・11メモリアル登板。その相手となれば、同い年で高校時代からのライバル・田中以外には考えられない。倉敷は楽天・星野監督の地元。すでに楽天の球団関係者も「興行主の方も震災から1年なので、ただのオープン戦で終わらせたくないようです。対戦相手を日本ハムにしたのは、マー君と佑ちゃんの対決を望んでいるから。それ以上の対決は考えられない」と、2人のプロ2度目の対決を熱望している。

 今年は9月10日にKスタ宮城で1度だけ実現した黄金対決。その際は田中に軍配が上がった。悲しみが刻まれる特別な日だからこそ、1年後に夢のある試合を見たい。それは被災地だけでなく、全国のファンの願いだ。

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2011年12月28日のニュース