落合氏の“遺言” 吉見5年連続2桁勝利でエースになる

[ 2011年12月28日 06:00 ]

倍増の2億4000万円も笑顔なく更改した吉見

 真のエースになる! 中日の吉見一起投手(27)が27日、名古屋市内の球団事務所で2度目の契約交渉を行い、倍増の年俸2億4000万円(推定)でサインした。

 今季は最多勝、最優秀防御率の2冠に輝き、優勝に貢献。4年連続2桁勝利をマークしたが、落合前監督からは「5年やったらエース」と言われており、来季はその称号を手に入れることが大目標となる。

 「2桁を続けてこられているのでモチベーションは上がる。落合さんには“5年やってだぞ”と言われたんで、追い求めていきたい」。この4年で2度の最多勝。合計56勝はヤクルト・館山の51勝に5差をつけるリーグトップだ。客観的にはエースと呼ぶにふさわしい成績を残してきたが、オレ流監督と本人だけはそう思っていなかった。

 「僕もまだ自分がエースだとは思っていない。続けることが難しいというのは、よくわかっているので」

 球団史上初の連覇を成し遂げて退任した前監督が“遺言”として残したノルマが5年連続。中日では73年から77年までの星野仙一(現楽天監督)以来、30年間以上も達成者がいない偉業に挑む。

 この日は、18勝しただけでなく3敗しかしなかったことを強調し、前回から1000万円の上積みを獲得。12球団トップの勝率・857を残した右腕が、来季も白星を量産する。

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2011年12月28日のニュース