マー君　ダルに学ぶ　最年少３億円到達コンビで合同トレ

年俸３億円超えを果たし笑顔で会見する田中

　楽天・田中将大投手（２３）が２６日、仙台市内の球団事務所で契約更改交渉に臨み、１億２０００万円増の年俸３億２０００万円でサインした。

　２３歳での３億円到達は、日本ハム・ダルビッシュ有投手（２５）に並び史上最年少となった。年明けからは宮崎でダルビッシュと初の合同自主トレを実施予定。今オフのメジャー移籍が濃厚な右腕から「日本球界のエース」の称号を継承する。

　笑顔を抑えようにも自然と口元が緩んだ。報道陣の質問に５秒ほど間を置いて「サインしました」と満面の笑みで答えた。史上最速タイでの３億円到達。入団６年目の年俸としてはダルビッシュの３億３０００万円には１０００万円届かなかったが、球界のエースにふさわしい評価だった。

　「個人的にはタイトルも獲れたし、数字の面でキャリアハイだったので良かった。キャンプインから今年にかける思いは強かったし、震災もあってチームとしても強い思いを持っていた」

　「来季はもっと高いところを求められる。トータルでレベルアップしないと」。さらなる高みを目指す２０１２年シーズンは、ダルビッシュとの初の合同自主トレからスタートする。

　きっかけは１０月にダルビッシュがツイッター上で「自主トレ参加させるからな！」と呼び掛けたこと。これまでも変化球の握りを教わるなど、兄貴分として慕ってきた存在からの指名。年明けに宮崎で一緒にトレーニングすることで調整がついた。トレーニング方法から投球哲学まで、メジャー移籍が濃厚な右腕の「エース学」を間近で吸収できる絶好の機会。田中にはこれ以上ない刺激となる。