松中が杉内にエール「個人としては巨人で成功してほしい」

[ 2011年12月20日 12:03 ]

杉内の巨人移籍へエールを送った松中

 ソフトバンク・松中が巨人移籍が決まった杉内にエールを送った。18日に杉内本人から電話でチームを離れることを伝えられたことを明かすと「彼が一番悩んだと思う。10年間、同じユニホームを着た仲間。チームとしては残念だが、個人としては巨人で成功してほしいと思う」と語った。

 同じユニホームで苦楽をともにしてきた。3度のリーグ優勝と2度の日本一を勝ち取り、08年には最下位の屈辱も味わっている。杉内が当時アマチュア(三菱重工長崎)だった00年のシドニー五輪や初代王者に輝いた06年の第1回WBCでは日本代表としてもプレー。「自分としては応援するよと伝えました」。思い出の数だけ別れを惜しむ気持ちは強かった。

 しかし、振り返ってばかりはいられない。松中は「まずは試合に出ないとね」と交流戦での杉内との対戦を思い描きながら話した。チームではDH候補としてペーニャを獲得するなど、来季もポジション争いは激しい。18日までグアムで自主トレを行い、帰国翌日のこの日もヤフードームで精力的に汗を流すと「レギュラーを獲らないと戦えるチャンスがない」と視線を前に向けた。

 年明けには再びグアムで自主トレを行い、走り込みなど下半身強化のトレーニングで肉体をいじめ抜く。元3冠王VS沢村賞左腕。「巨人・杉内」と名勝負を演じるためにも全力でレギュラーの座を奪いに行く。

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2011年12月20日のニュース