「右肩の状態は今が一番」金本 大幅ダウン笑い飛ばす

[ 2011年12月20日 06:00 ]

すっきりした表情で勝負の来季へ逆襲を期す金本

 心で泣いていても、アニキ節満開の爆笑会見だった。阪神の金本知憲外野手(43)が19日、兵庫県西宮市の球団事務所で契約更改交渉に臨み、野球協約で定められた減額制限(1億円以上は40%)いっぱいの1億4000万円減の2億2000万円プラス出来高払いでサインした。

 「成績がそのまま給料に反映される。目いっぱい下げられました。もう少し下げ幅を…と訴えましたが、新井さんにたくさん払っているので払えませんと。仕方ない」

 今季は右肩痛に苦しみ、4月には1998年から続いていた連続試合出場が歴代2位の1766試合でストップ。122試合の出場で打率・218、12本塁打、31打点と阪神移籍後最低の成績に終わった。納得の大減俸だった。

 そうとなれば、得意の「新井ネタ」で笑い飛ばすしかない。来年4月で44歳。プロ21年目となるシーズンに向け「新井さんは40本打つと公言されていますが、僕は何とか食らいついて、新井さんの半分は打ちたい。新井さんは50本打つかも分からないので、その時は25本ですね」。さらに4番奪回に向けても「どうせ彼(新井)はスランプに陥る。マスコミから叩かれ、(ファンから)やじられ、精神的に追い込まれ、泥沼の時期がシーズン中3度はある。その時に(監督から)“カネ頼むぞ”と言われたら、“分かりました”と言える準備をしていきたい」と話した。

 もちろん、爆笑会見の裏には復活への手応えがある。「右肩の状態は今が一番いい。今、開幕してくれたら。ここ2年間で断トツにいい状態」。来春キャンプへの青写真もしっかり描かれている。「第2クールくらいには(フリー打撃で)レフトにホームランを打てるようにしたい」。新たな鉄人伝説が始まる。

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2011年12月20日のニュース