杉内 巨人入り決断「新たな地で挑戦しようと思います」

[ 2011年12月18日 10:00 ]

本紙の取材に答える杉内

 ソフトバンクから国内フリーエージェント(FA)宣言していた杉内俊哉投手(31)が、巨人入りを決断したことが17日、分かった。トレーニング先の宮崎から急きょ福岡に戻って家族会議を開き、結論に至った。ソフトバンクに対しては、週明けの19日に移籍の意思を伝える。プロ11年目の来季は栄光の背番号「18」を背負い、今度は巨人を日本一に導く。

 代理人が出席した巨人との2度目の交渉から1日。12日から宮崎市内で自主トレを行っていた杉内は、家族と最後の話し合いをするために予定を1日早めてこの日の夕方に福岡市内の自宅に戻った。そして夜にスポニチの取材に応じ「これ以上、長引かせて両球団にご迷惑をかけるわけにはいかない。新たな地で挑戦しようと思います。家族とも話し、悩み抜いた末の結果です」と明かした。

 11月29日のFA宣言から18日。最後は幼い頃からの「夢」を選んだ。小4で野球を始める前から巨人戦の中継を見るのが日課だった。その頃から原監督の大ファンで、憧れだった。8日の第1回交渉では、その指揮官からの直電ラブコールを受けた。「今、振り返っても鳥肌が立ちます。僕と電話で話すために、時間を空けて待っていてくれた。光栄すぎます」。自然と気持ちは傾いた。

 一部報道では、巨人が用意した4年総額20億円に対してソフトバンクが提示した額が上回ったという話も出た。だが、最初から判断基準は金銭面ではなく、気持ちだった。

 47から「18」へ――。伝統の重みを感じながら、「杉内俊哉」の第2章が始まる。

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