和田オリオールズ決定!2年契約 地元紙報じる

[ 2011年12月14日 06:00 ]

米紙がオリオールズと合意と報じた和田

 ソフトバンクから海外フリーエージェント(FA)権を行使し、メジャー移籍を表明した和田毅投手(30)がオリオールズと2年総額815万ドル(約6億3600万円)で合意したと、地元ボルティモア・サン紙が13日(日本時間14日未明)に電子版で報じた。3年目はオプションとみられる。オ軍は通算107勝の左腕に早くから注目し、先発投手として獲得に動いていた。

 「オリオールズ・和田」が誕生した。オ軍の地元紙であるボルティモア・サン紙によれば、2年総額815万ドル(約6億3600万円)の好条件で合意したと報じた。オ軍は中日から自由契約となったチェンとともに、和田について熱心に調査。代理人のアラン・ニーロ氏と今月上旬のウインターミーティングで接触を図っていた。

 これまでジョン・ストックスティル育成部長が和田を複数回視察してきた。同部長は09年まで国際スカウト部長を務め、同年1月に契約を結んだ上原(現レンジャーズ)の獲得を進言。昨年からチームの若手の育成、強化を図る育成部長に就任したが、日本選手のスカウトは引き続き行っていた。別のオ軍関係者は和田について「制球力の良さに加え、今季は速球に力を増した」と評した。

 今季、オ軍のチーム防御率は30球団中最下位の4・89で、特に先発陣は5・39と壊滅的だった。9勝17敗の右腕ガスリーがエースで、若手のアリエッタとブリトンが2桁勝利を挙げたが、実質は今季1年目で、年間を通じての実績は少ない。バック・ショウォルター監督も「先発を自分たちのチームで埋められるか考え、そうでなければトレードやFA補強を考えないといけない」と、先発補強を今オフの最重要課題としていた。

 オ軍入りが実現したことで同じア・リーグ東地区に属する同学年の松坂(レッドソックス)との投げ合いも実現する。「ずっと夢に持っていたことのスタートラインに立てた。(ソフトバンク)ホークスで養った力を証明したい」とメジャー移籍表明会見で話した和田。プロ入りして来季が10年目。夢はとうとう現実のものとなった。

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2011年12月14日のニュース