ロッテ グライシンガー獲り!再起可能と判断し白羽の矢

[ 2011年12月14日 06:00 ]

ロッテが獲得に乗り出したグライシンガー

 ロッテが、今季限りで巨人を退団したセス・グライシンガー投手(36)の獲得に乗り出していることが13日、分かった。

 先発として計算できる外国人投手として07、08年と2年連続最多勝を獲得した「精密機械」をリストアップ。日本通算47勝と実績抜群の長身右腕の獲得を目指す。

 FAで巨人・サブロー獲得に続く大型補強だ。グライシンガーは来日した07年にヤクルトで16勝をマーク。巨人に移籍した08年に17勝、09年に13勝と3年連続2桁勝利を挙げている。

 昨年3月に右肘を手術した影響もあって、ここ2年は計1勝と本来の力を出せていないが、球団関係者は「全盛期の頃は素晴らしい球を投げていた。チームとして計算できる外国人選手が必要になってくる」と話す。コンディションさえ整えば、再起は十分可能と判断して獲得へ動くことになった。

 今季のロッテは、チーム防御率がリーグワーストの3・40。中でも外国人先発投手の勝ち星は、昨季12勝を挙げた左腕のマーフィーが不振で2勝。右腕のペンは5月に右肘のクリーニング手術を受け、終盤に復帰も2勝と計4勝にとどまった。今ドラフト1位で即戦力左腕・藤岡(東洋大)を獲得するなど投手陣再建を進める中、先発として実績十分の右腕が加入すれば心強い。上位浮上へ、グライシンガー獲得に全力を注ぐ。

 ◆セス・グライシンガー 1975年7月29日、米カンザス州生まれの36歳。バージニア大から96年ドラフト1巡目でタイガースに入団。98年6勝などメジャー通算10勝16敗0セーブ、防御率5.51。ツインズ―ナショナルズ―ブレーブスを経て05年途中から韓国・起亜でプレー。07年にヤクルト入りし16勝を挙げて最多勝。翌08年は巨人に移籍し17勝をマークして2年連続最多勝。09年も13勝を挙げたがシーズン中に右肘を痛め、今季限りで巨人を退団した。1メートル90、90キロ。右投げ右打ち。

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2011年12月14日のニュース