「僕もラテン系東北人」中畑監督 ラミとマルモリ踊る

[ 2011年12月11日 06:00 ]

愛菜ちゃんと福くんが歌う「マル・マル・モリ・モリ!」の踊りをマネする中畑新監督

 監督だって踊ります。横浜DeNAの中畑清新監督(57)は10日、新加入するアレックス・ラミレス外野手(37=前巨人)の代名詞でもある本塁打後のパフォーマンスを一緒に行いたい意向を明かした。サヨナラ本塁打限定で約束。加えて新ネタとして「マルモリダンス」も取り入れることを提案した。「熱いぜ」の新キャッチフレーズとともに、明るさと笑いでチームに新風を吹き込む。

 ラジオ生出演を終え、報道陣の前に姿を見せた中畑監督が今年の大ヒット曲「マル・マル・モリ・モリ!」を口ずさみながら、両手を胸の前で小さく回した。まだ動きはぎごちない。芦田愛菜ちゃんと鈴木福くんの可愛さには到底勝てないが、57歳の指揮官は「マルモリダンス」の習得に真剣だ。「あれを取り入れる気がするんだ。あいつは絶対取り入れる。先にやっちゃおうか」と踊り出した。

 「あいつ」とは8日に入団が決まったラミレスだ。毎年モデルチェンジされる本塁打後のパフォーマンスはすっかりおなじみ。「ハマのラミちゃんバージョン」は検討中だが、指揮官が先に新ネタとして暗に提案した。

 生粋のエンターテイナーだ。この日はニッポン放送の「徳光和夫 とくモリ!歌謡サタデー」に出演。ラミレスと一緒にパフォーマンスしてほしいというファンのリクエストを聞くと「一緒にやりたいですね」と即決した。さすがに試合中は無理だが、サヨナラ本塁打に限定すれば可能。出迎えながらカメラに向かって新主砲とパフォーマンス競演するというのだ。

 決してリップサービスではない。収録後。ラミレスに30本塁打を期待する同監督は「彼が打つと盛り上がるし、30本のうち(サヨナラ弾を)最低でも3、4本打ってくれたらうれしいな」とノルマも設定。「それぐらいしか、俺のパワーがもたないでしょう」と笑いを誘うのも忘れなかった。

 4年連続最下位のチームを立て直すのは容易ではない。厳しい状況を乗り切るには、常に前向きな姿勢が必要となる。「ラミにライバル意識?いいんじゃない。現役(のプレー)は勝てないんだから。キャラがかぶっているからね。僕もラテン系東北人と言われていますから。負けないように頑張ります」

 ♪マルマルモリモリ、みんな食べるよ…、あしたも勝てるかな~。新監督には周囲を元気にさせる引き出しが、いくらでもある。

 ▽マル・マル・モリ・モリ! フジテレビのドラマ「マルモのおきて」の主題歌。今年5月25日に発売。同ドラマに出演した人気子役の芦田愛菜と鈴木福が、それぞれの役名から取った「薫と友樹、たまにムック。」として歌う。2人の愛らしい振り付けのダンスも相まって爆発的な人気を博し、発売8週目でオリコンチャートで最高位となる2位を記録。今年のNHK紅白歌合戦の出場も決定している。

続きを表示

2011年12月11日のニュース