原監督 1軍沖縄キャンプに“地元の星”宮国を抜てき

[ 2011年12月11日 06:00 ]

原監督が来春キャンプ1軍に抜てきする宮国

 巨人・原監督が、沖縄県那覇市の沖縄セルラースタジアムで開催された「ファンケル キッズベースボール チャレンジ 2011in那覇」にゲスト参加。同地で行う来年2月の第2次キャンプの1軍メンバーに沖縄出身のルーキー右腕・宮国椋丞投手(19)を入れる方針を固めた。

 37チーム370人の子供たちが集まった野球教室。あいさつした原監督はとっておきのプレゼントを用意していた。

 「来年2月19日からここでキャンプをやりますが、糸満高校出身で君たちの先輩の宮国投手が順調にいけば1軍メンバーとして入ってくるでしょう」。宮国は昨年ドラフト2位の高卒新人右腕。最速147キロの直球に加え、1メートル84の長身に甘いマスクで将来のエース候補といわれる逸材だ。1年目はイースタン・リーグで4試合に先発し19イニングで自責点0。原監督は「秋には7イニングをビシッと放れるようになったし、1年で非常に成長した選手」とし、秋季キャンプで高い評価を与えていた。

 宮国にとって初の1軍キャンプ。「若い先発ピッチャーの一角が出てきてくれるのは大きな財産」と若手の台頭を期待する原監督は、宮崎で始まる第1次春季キャンプで英才教育を施し地元・沖縄でのオープン戦で先発機会を与える方針だ。来年2月25日に予定されるオープン戦・横浜DeNA戦(沖縄セルラースタジアム)となるプランも浮上。巨人OBで先輩の中畑監督と初めて激突する注目の一戦でもあり、原監督は「そういう環境になれば沖縄のファンも非常に喜んでくれる」と待ち望んだ。

 ◆宮国 椋丞(みやぐに・りょうすけ)1992年(平4)4月17日、沖縄県糸満市出身の19歳。高嶺小1年から高嶺クラブで野球を始め、高嶺中まで軟式。ポジションは投手、遊撃などを経験した。糸満1年秋から背番号1で、3年夏の沖縄大会決勝で甲子園春夏連覇の興南・島袋と投げ合って敗れた。昨年のドラフト2位で巨人入り。今季は2軍で4試合19イニングに登板し3勝0敗、防御率0・00。1メートル84、73キロ。右投げ右打ち。

 ▽巨人の沖縄出身投手 1軍登板を果たしたのは赤嶺賢勇(豊見城卒)ただ1人。76年ドラフト2位で沖縄の高校から初の巨人入りを果たし、79年10月21日の大洋戦で1軍デビュー。81年にも3試合に登板したが故障に泣き、勝利は挙げられなかった。野手では、大野倫(沖縄水産―九州共立大)が95年5位で入団。巨人通算18試合で打率.182、1本塁打の成績に終わり01年ダイエーに移籍した。

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2011年12月11日のニュース