阪神ドラ2の歳内 サンタクロース姿で仮設住宅訪問 

[ 2011年12月2日 19:31 ]

サンタクロース姿で仮設住宅を訪れ、クリスマスツリーをプレゼントする聖光学院高の歳内宏明投手

 東京電力福島第1原発事故で福島県飯舘村の一部住民が避難生活を送る同県伊達市の仮設住宅に2日、プロ野球の阪神タイガースへの入団が決まった聖光学院高(伊達市)の歳内宏明投手(18)が一足早いサンタクロースの姿で訪れ、クリスマスツリーやお菓子などを届けた。

 公営のグラウンドに立つ仮設住宅には83戸126世帯の計146人が暮らしている。お年寄りが多く、歳内投手と同じか、それよりも若い世代は高校3年の女子生徒1人だけだ。

 校長らとともに仮設住宅の集会所を訪れた歳内投手は、近隣の子どもらを含む約80人を前に「いつもと違う“ユニホーム”で恥ずかしい」と緊張気味。プレゼントを渡した後、敷地内で子ども十数人を相手にキャッチボールをした。

 自治会長を務める佐藤忠義さん(67)は涙を浮かべ「おかげで元気をもらえた。“飯舘チーム”には若い選手もベテラン選手もいたが、あの事故のせいでばらばらになった。皆の力を合わせ、もう一度元気な飯舘村をつくりたい」と述べると、住民から大きな拍手が上がった。

 今回の訪問は歳内選手の出身地、兵庫県が組織する「ひょうごボランタリープラザ」(神戸市)などが企画した。

続きを表示

2011年12月2日のニュース