巨人、中日戦力外の小林獲得 育成枠から主砲目指す

[ 2011年12月1日 06:00 ]

 巨人が中日から戦力外となった小林高也外野手(27)を育成枠で獲得することが30日、分かった。

 1メートル80、85キロの恵まれた体からフルスイングが持ち味。中日の育成枠で過ごしたプロ3年間では1軍出場なしだが、背筋力300キロのパワーでフリー打撃では推定140メートル弾を放った。「横浜の村田さんが好きです」と目標に掲げる。今オフに村田が巨人にFA移籍するのは確実で、憧れの主砲を手本に支配下選手登録を目指す。

 波瀾(はらん)万丈の人生を歩んできた。05年のドラフトで日本ハムが育成枠で指名を検討。だが、小林は明治安田生命に内定しており、NPBと日本野球連盟の間で「社会人に内定している選手は指名しない」という申し合わせに抵触するため直前で指名を見送った。プロ入りの決意が固かったため、予想外の試練に小林のショックは大きく、同社を3カ月後に退社。2年間野球とは無縁の生活を送った。08年に友人から誘われた東京弥生クラブで野球への情熱が再燃。自慢の長打力で、プロへの道を切り開いた。

 新人王に輝いた山口、松本は育成枠からブレークした。拾ってもらった巨人で27歳の長距離砲がラストチャンスに挑む。

 ◆小林 高也(こばやし・たかや)1984年(昭59)2月26日、東京都生まれの27歳。中学時代は調布シニアで全国大会優勝。新潟明訓3年夏に新潟大会4強。東経大では通算13本塁打。05年に日本ハムが育成ドラフトで指名予定も直前に回避した。東京弥生クラブから08年育成ドラフト2位で中日に入団。在籍3年間で1軍経験なし。家族は両親。1メートル80、85キロ。右投げ右打ち。

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2011年12月1日のニュース