ホームで3戦連続1得点…松中先発起用も“不発”

[ 2011年11月20日 06:00 ]

<ソ・中>吉見の投球を見つめるソフトバンクナイン

日本シリーズ第6戦 ソフトバンク1―2中日

(11月19日 ヤフーD)
 試合後、一塁側の選手サロン。椅子に腰掛けたソフトバンク・秋山監督は「何はともあれ、あすが最後だ。それだけ」とだけ話すと、すぐさま監督室へと消えた。短い言葉には、最終第7戦に懸ける強い決意が込められていた。

 敵地で3連勝して日本一に王手。そして迎えた一戦だったが、最後まであと1点が遠かった。

 相手と同じ5安打で、三塁打1本と4本の単打という内訳も同じだった。しかし得点は4回無死三塁から内川の右前打で奪った1点のみ。その後の無死一塁で小久保、松中が連続三振に倒れるなど、一気に畳み掛けられなかった。

 今季レギュラーシーズンで46勝19敗3分けの勝率・708を誇った本拠地・ヤフードームで、1、2戦目に続いてよもやの3連敗。しかも得点は全試合1点ずつと、同球場でシーズン1試合平均3・85点だった強打は影を潜めたままだ。

 この日は、6月16日の中日との交流戦(ナゴヤドーム)で吉見から本塁打を放っている松中を「5番・DH」で今シリーズで初めて先発起用した。いまだ右膝蓋(しつがい)骨骨折が完治していないが、秋山監督は勝負手を打った。しかし3打数無安打。松中は「力になれんかった…」と悔しそうに唇をかんだ。

 さあ、最終決戦。熱狂的な福岡のファンに、負けた姿を見せたまま終わるわけにはいかない。今シリーズ初打点をマークし、チーム唯一の打点を挙げた内川は「ホームのお客さんを喜ばせてないので、一つ勝って最後は終わりたい。あすは相当な覚悟を持ってやらないと」。横浜から移籍1年目で日本一。ファンの夢は、自身の夢でもある。

 ≪第7戦を迎えるのは8年ぶり4度目≫ソフトバンクが3勝3敗で第7戦を迎えるのは
55年●○○○●●→●
64年○●●○●○→○
03年○○●●●○→○
11年●●○○○●→?
 と8年ぶり4度目。64、03年は逆王手をかけ日本一。今回のように逆王手をかけられた55年は優勝を逃したが20日はどうか。

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2011年11月20日のニュース