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3戦連続失点の初回に3者連続三振 吉見流れ呼んだ

<ソ・中>森野からウイニングボールを受け取る吉見

日本シリーズ第6戦 中日2―1ソフトバンク
(11月19日 ヤフーD)
 剛速球も、派手なガッツポーズもない。それでも、白星を挙げ続けるからエースと呼ばれる。崖っ縁の一戦で中日・吉見が日本一の望みをつないだ。

 「負けたら終わりだったので、やったろうと思っていきました。同点まではいいやと思って、大胆にストライク先行でいった」

 ソフトバンクの和田が初回に四球絡みで失点したのとは対照的に、8回途中で降板するまで無四球。「無駄な四球を出すとつけ込まれる」と指先に全神経を集中させた。

 初回に味方が2点を先制した直後の守り。吉見は全力でソフトバンク打線を封じ込めた。川崎、本多、内川と全て2球で2ストライクに追い込み、3者連続三振に。「ずっと先に点を取られていたので気を付けた」。チームは第3戦から3試合連続で初回に失点していただけに、右腕は力の入れどころを心得ていた。

 4回に1点を失ったが、ここからエンジンをかけ直す。第2戦では7回に1死満塁のピンチを招いてマウンドを降りた。この日の7回は小久保、松中、松田と一発のある打者に自分のスイングをさせず、3者凡退に仕留めた。「前回の反省も踏まえて、粘り強く投げられた」と話す顔に充実感が広がった。

 それにしても、140キロを超えたのはわずか3球だけ。「ピッチャーである限り145キロを投げたい。でも、どれだけ速くても打たれる時は打たれる。僕がタイトルを獲ったことで、子供たちに“スピードだけが魅力ではないぞ”というのを見せられたと思う」。投球術。それこそが吉見の真骨頂だ。

 8月5日の横浜戦(ナゴヤドーム)で黒星を喫して以降、公式戦では負けていない。落合監督も「彼がうちの屋台骨を背負ってきた」と認める存在に成長した右腕。最多勝、最優秀防御率、最高勝率のリーグ3冠投手の実力を見せつけた108球だった。

 「ここまで来たら勝って終わりたい。みんなで力を合わせて頑張りたい」。頂点はすぐそこに見えている。

[ 2011年11月20日 06:00 ]

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