牛島和彦氏 “らしさ”出てきた内川 ただ2回以降は…

[ 2011年11月17日 07:22 ]

<中・ソ>1回1死一塁、右前打を放つ内川
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日本シリーズ第4戦 ソフトバンク2―1中日

(11月16日 ナゴヤD)
 【牛島和彦氏 シリーズ第4戦分析】待望の内川のつなぎで先制点 ソフトバンクにとって理想的な得点だった。

 初回。第3戦までは機能できなかった内川にようやく“らしい”つなぎが出た。先頭の川崎が左前打。続く本多は送りバント失敗(投飛)となったが、2ボール1ストライクから外角の139キロ直球を右前へ。4番・小久保の先制打を引き出した。川崎が出て内川がつなぎ、4、5番で還す。第4戦で本来の得点パターンができた。

 内川は詰まって打つのが本来のスタイル。ここまでいいポイントで打とうとしすぎて変化球を引きつけられず、ボール球を振らされていた。カウントが悪くなり厳しい球を打たされる。それが初回はボール球にバットが止まり、引きつけて右方向へ。川崎は左前打、小久保も右前打と左腕・川井に対して全員が逆方向狙い。打線で統一した意識も奏功した。

 ただ、2回以降は決定打が出ないまま無得点。ロースコアの戦いが続くだろう第5戦以降、いかにつなぐかがポイントになる。

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