カブス 本気のダル獲り!“優先ローテ構想”も固めた 

[ 2011年11月17日 06:00 ]

カブスが本気で獲得を狙うダルビッシュ

 カブスが本気のダル獲りへ――。GM会議初日の15日(日本時間16日)、カブスがポスティング・システム(入札制度)で大リーグ移籍の可能性がある日本ハム・ダルビッシュ有投手(25)の獲得を最優先に補強方針を固めていることが分かった。レッドソックス時代にGMとして松坂大輔投手(31)を獲得したセオ・エプスタイン編成担当取締役(37)ら現カ軍幹部が、登板間隔を空けるなどの優遇構想で迎え入れる。

 各球団のGMが次々とダルビッシュへの称賛を口にする中、カブスのジェド・ホイヤーGMだけはダンマリを貫いた。「素晴らしい投手だが、それ以上はノーコメントだ」と笑みを浮かべるだけだった。

 06年オフ、松坂獲得の時も同じだ。レッドソックスのエプスタインGMは沈黙を続けながら、実際は松坂の入札に5111万1111ドル11セント(当時約60億円)を投じ落札した。そのエプスタインGMが今オフ、カブスの編成担当取締役に就任した。ホイヤーGMも当時、レ軍のGM補佐を務めていた。松坂獲得に尽力した強力コンビが、今度はダルビッシュ獲得を目指す。カ軍関係者は「ダルビッシュが一番の優先であるのは間違いない」と断言。ホイヤーGMのデスクには、ダルビッシュ関連の資料が山積みされているという。

 エプスタイン取締役はレ軍時代に「松坂をいかにフレッシュな状態に保てるかだ。それは球団と首脳陣の責任。日本投手が異国の野球に順応するには相当なエネルギーがいる」と話してきた。関係者によると、松坂が移籍1年目の07年に、ワールドシリーズまで含め年間224回1/3投球回を投げさせたことも、反省材料としているという。大リーグでは、大学出身の新人投手に登板間隔を空け、球数を管理しながら、メジャーに順応させる。そのプランを適用しながらの「ダル優先ローテ」構想も固めている。

 カ軍の10勝投手はわずか2人。即戦力の先発補強は急務だが、大物FA投手は獲得の際にドラフト権を譲渡する必要がある。エプスタイン取締役は「ファーム組織の充実と海外選手の補強」を再建の柱に据える。ダルビッシュはその方針にピタリと一致する。

 カ軍は1908年を最後に世界一はなく、最近2年連続で地区5位に沈んでいる。10球団近い入札が予想される中でも、チーム再建の目玉として、ダルビッシュ獲得を狙う本気度は高い。

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2011年11月17日のニュース