ナショナルズ・ラモスを無事救出…母国ベネズエラで拉致

[ 2011年11月12日 12:43 ]

 米大リーグ、ナショナルズの有望株で、母国ベネズエラのウインターリーグ参加中に拉致されたウィルソン・ラモス捕手(24)が11日、警察によって救出された。ベネズエラのタレク・エルアイサミ法務相がテレビで「ラモスは安全で健康」と公表し、男3人を逮捕したことも明らかにした。

 
 9日夜に自宅近くで武装した複数の男に連れ去られた同捕手と、救出後に電話で話をしたという母親は「私たちを支えてくれたみんなに感謝したい」と喜びを口にした。
 
 ラモス捕手はメジャー2年目の今季、113試合に出場して打率2割6分7厘、15本塁打、52打点だった。
 
 南米の中でも治安が悪いといわれるベネズエラでは近年、誘拐事件が増加。チャベス大統領が就任した1998年に52件が報告され、2009年には618件になった。
 
 大リーグ選手関係でも、デビルレイズ(現レイズ)などで活躍したビクトル・ザンブラノ元投手の母親が09年に誘拐され、3日後に特殊部隊によって救出された例がある。選手本人の誘拐は、表沙汰になった中では今回が初めてという。高額年俸を稼ぐ同国出身のベテラン大リーガーは、帰国の際にボディーガードを雇うなどしている。(AP)

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2011年11月12日のニュース