下馬評ではソフトB有利も…中日・吉見MVPをデータが後押し

[ 2011年11月12日 09:00 ]

<日本シリーズ前日練習・中日>帽子のひさしに「氣」の文字を記す吉見は「気」の文字の前を走る

 シリーズを制するのはどちらか?データ分析の結果、若手先発陣が充実した中日の日本一と見た。ここでは、中日有利の根拠、そしてそれを決定付けるMVPを予想してみた。

 下馬評ではソフトバンクが圧倒的有利と見られている今シリーズ。シーズン中の成績を見ると、ソフトバンクの勝率・657、打率・267、防御率2・32、90本塁打は全て中日を上回っており、当然の予想ともいえる。ただし、過去のシリーズでこの4部門が全て上回っていた延べ10チームの結果を見ると、日本一は5チームとなっており、V確率は50%。レギュラーシーズンでの好成績は必ずしもあてにならないのが分かる。

 それでは、最近のシリーズ成績から勝利のヒントを探ってみると、各球団とも若手エースが活躍していることが分かった。00年以降のシリーズで20代以下と30代以上の先発投手の勝敗を見てみると20代=30勝27敗22、勝率・526、30代=13勝21敗、勝率・382と20代が30代を圧倒。過去5年に限るとより顕著で、20代の16勝11敗に対し30代は4勝12敗と苦戦している。このように、スタミナと勢いのある若手が活躍する傾向が強まっており、ベテラン中心のソフトバンクよりも、20代の若手がそろった中日が有利だ。

 最後にMVPをデータから予想してみると、こちらも中日の選手が浮かび上がった。方法は、過去の受賞者の干支(えと)、星座などを分析、集計し、各項目のベスト5に両軍主力のプロフィルを照合。1~5位に該当した選手には10から1ポイントを加算してみると、ねずみ年で乙女座の中日・吉見投手が27ポイントでトップになった。吉見は交流戦のソフトバンク戦に4試合で登板し、無傷の3勝と相性抜群で成績からも有力候補。シリーズでも第2、6戦の先発が濃厚で、連勝で胴上げ投手となればMVPの可能性は十分だ。吉見の力投で第6戦の決着となるため、スバリ、対戦成績4勝2敗で中日の日本一と予想する。

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2011年11月12日のニュース