G党 渡辺会長「隠居でいい」も江川ヘッド「見てみたい」

[ 2011年11月12日 06:00 ]

巨人・清武球団代表 渡辺球団会長批判

 プロ野球巨人の清武球団代表が渡辺球団会長を批判した会見を受け、巨人ファンからは「ナベツネさんはもう隠居でいい」との意見が相次いだ。一方で、渡辺会長がヘッドコーチに起用しようとしていた江川卓氏については「ぜひ見てみたい」と支持する声が多かった。ただ、今回のお家騒動で江川氏の就任は事実上消滅。結局は「内紛」と冷めた声もあり、捨て身の訴えはファンに届いたのか――。

 東京ドーム(文京区)のジャイアンツショップ。既に今シーズンのゲームが終了しているこの日もファンの姿があった。

 巨人のキャンプ地である宮崎県から訪れた無職神田資之さん(70)は「あの人(渡辺会長)は権力を表に出しすぎだよ。政治から何から…」と渋い顔。茨城県古河市の自営業藤井博智さん(30)は「球団の偉い人が全員出席して渡辺さんに“解雇!”って言っちゃえば良かったのに」と言うなど、渡辺会長のワンマン体質を批判する声が続出。40年来のG党という男性(53)は「もし清武さんが辞めさせられるならファンをやめる」と憤慨した。
 水戸市の浦井高浩さん(50)は「球団代表が会見までしたのだから、渡辺さんも表向きは引かざるを得ないと思うけど陰のオーナーみたいになると思う」と指摘した一方で「江川ヘッドコーチは面白い。そろそろ巨人に戻って来てほしい」と熱望。名古屋市の会社員武石美奈子さん(27)も「江川ヘッドは見てみたい」と言うなど、渡辺会長は嫌いでも多くの人が江川氏起用のアイデアを支持した。

 しかし結局、この“お家騒動”で江川氏就任も消滅しそうな気配。都内在住の会社員(32)は「もし江川コーチになれば、ピッチャー目線の打線も見られて見どころが増えたのに」と残念そう。子供の頃からのファンという会社員(48)は「どうせ話題になるなら、こんな内紛ではなく、強い巨人で盛り上げてほしい」と球界の盟主らしいチームの復活を望んでいた。

 ≪「なぜ今ごろ告発?」の声も≫G党以外も興味津々だ。建築資材会社の管理職(65)は「清武さんのような思い切った行動はサラリーマン社会じゃなかなかできないね」と称えた一方で「江川さんといえば30年以上前にも巨人入りをめぐってドラフト会議のゴタゴタがあった。またかという感じ」。かつて巨人ファンだった横浜市の会社員(54)は「渡辺さんが人事に介入するのは今に始まったことじゃない。なぜ清武さんは今ごろ告発したんだろう」と首をひねった。

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2011年11月12日のニュース