DeNA 将来的にもチーム名に「モバゲー」入れない

[ 2011年11月11日 06:00 ]

ヒアリングを終え、笑顔で記者会見を行うDeNA・春田真会長(左)と守安功社長

 横浜の球団買収を決めた交流サイト運営大手ディー・エヌ・エー(DeNA)が10日、都内のホテルでプロ野球の12球団代表者らによるヒアリングを受けた。DeNA側は長期保有の意思、地域密着などの方針を伝え、さらに将来的に球団名に同社運営のサービス名「モバゲー」を入れないことも明言。先月28日に予定していた加盟申請は球団名の調整がつかずに今月4日にずれ込んだが、今後も「横浜DeNAベイスターズ」として運営していく方針を示した。

 約1時間30分の非公開でのヒアリングを終え、DeNA社の春田真会長(42)と守安功社長(38)は穏やかな表情で会見に臨んだ。

 「参入への思いをきっちりお話しさせてもらった。いい結果につながると信じている」。ヒアリングでは冒頭、DeNA側が資料に基づいて地域密着の経営方針などを説明。その後に6項目の質問を受けた。参入が決まればオーナーに就任予定の春田会長は「(質問は)予想外のものはなかった」と振り返った。注目された球団名についても、守安社長は「サービス名(モバゲー)のために会社名を変えることはない。入ってから球団名を変えるとか、そういうつもりもありません」と断言。そのサービスが事実上の出会い系サイトとして疑いを持たれている点にも、「当社としても長年、重要なテーマとして力を入れて取り組んできた」と健全性を訴えた。

 当初は10月28日にTBSホールディングスからの球団譲渡を発表予定だったが、球団名の調整が付かずに今月4日に延期された。一部には来年の株主総会で社名を「モバゲー」に変えて球団名も変更、との臆測もあったが、それを否定。加盟申請した「横浜DeNAベイスターズ」を将来的にも変えない方針を示した。また「年数を決めないで、永続的に運営に関わりたい」(守安社長)と、球団の長期保有の意思も伝えた。

 今後は同社の財務調査の結果なども踏まえ、22日と12月1日の臨時実行委員会を経て、異論が出なければ同日のオーナー会議で4分の3以上の承認を得れば新球団誕生となる。守安社長は手応えを感じている様子で「地域に根ざした、地元との人が足を運んでくれるような、そういう球団にしたい」と話した。

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2011年11月11日のニュース